再生数20万回でもフォロワー0人。コスメ担当者が陥るインスタ運用の罠とファンを増やす思考法

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「リールの再生回数は伸びているのに、なぜかフォロワーは一向に増えない…」
「頑張って投稿しているのに、ブランドへの貢献を実感できず、手応えがない…」

もしあなたが今、インスタグラムの運用においてこのような虚しさや閉塞感を抱えているのであれば、それは決してあなたの努力不足やコンテンツの質が低いからではありません。

原因は、もっと本質的な部分、戦うべき“場所”そのものを見誤っていることにあるのかもしれません。

私たちもかつて、素晴らしい商品と熱い想いを持ちながら、その価値を届けるべき人に届けられず、クライアントの資金が尽きていくのをただ見ているしかできなかった痛恨の経験があります。その経験から学んだのは、小手先の戦術の前に、まず「誰に、何を届けるか」という戦略の“核”を定めることの重要性でした。

この記事では、再生数という数字の魔力から一度離れ、あなたのブランドが持つ本当の価値を、未来のファンになってくれる人に届けるための本質的な考え方をお伝えします。

なぜリールを投稿しても空振りに終わるのか?多くの担当者が陥る思考のワナ

限られた予算の中でブランドを成長させなければならない。その焦りから、多くの担当者が「当たり前のマーケティング」に飛びついてしまいます。しかし、潤沢な資本を持つ大手と同じ土俵で戦うことは、知らず知らずのうちに自らを消耗戦へと追い込むことになりかねません。

「リールがバズってもフォローされない」という現象は、まさにそのワナに陥っているサインなのです。

失敗パターン1:「良いモノだから伝わるはず」という思い込み

リールの内容が、成分の優位性や機能性の説明など、作り手の「伝えたいこと」ばかりになってはいないでしょうか。もちろん、製品へのこだわりは重要です。

しかし、顧客が本当に知りたいのはスペックそのものではなく、「その商品が自分の毎日をどう変えてくれるのか」という未来の物語に他なりません。スペックを語るだけのリールは、残念ながら顧客の心を動かすまでには至らないのです。

失敗パターン2:「とにかくバズらせないと」という認知至上主義

流行りの音源、流行りのフォーマット。それらを追いかけるだけのリールは、一瞬で消費され、ブランドとしての記憶を残しません。

これは、高速道路から見える看板と同じです。多くの人の目に触れるかもしれませんが、誰の心にも「私のためのブランドだ」という特別な感情を抱かせることはないでしょう。

フォローという行動は、単なる認知の先にある「感情的なつながり」や「未来への期待」から生まれます。フォローに繋がらない「バズ」は、ブランドにとって“資産”とはなり得ないのです。

視点を変えれば突破口は見つかる。100億円ブランドを育てた2つの思考法

では、どうすれば再生数の呪縛から解放され、ブランドの“資産”となるアカウントを育てられるのでしょうか。必要なのは、新しい動画編集アプリや撮影機材ではありません。戦術ではなく、「視点」そのものを転換することです。

私たちが数々のブランドをご支援する中で確立した、本質的な2つの思考法をご紹介します。

思考法1:あなたの「本当の顧客」は誰ですか?

私たちは過去に、あるドラッグストアコスメブランドを3年で売上100億円規模に成長させるご支援をしました。その際、私たちは「マーケティング=消費者向けプロモーション」という業界の常識を疑うことから始めました。

そして、ビジネスモデルの急所を見抜く中で、棚の生殺与奪権を握る「流通バイヤー」こそが、売上を左右する最重要顧客であると再定義したのです。消費者にどれだけ話題になっても、バイヤーの心を動かせなければ商品は店頭に並ばず、売上は絶対に作れません。

あなたのリールは、エンドユーザーにしか向いていないでしょうか?インフルエンサー、メディア関係者、未来のコラボレーションパートナー。彼らもまた、あなたのブランドを成長させてくれる「本当の顧客」かもしれません。届ける相手を再定義すれば、語るべき物語も自ずと変わってくるはずです。

思考法2:「買わない理由」にこそ最高のヒントが隠されている

D2Cヘアケアブランドの立ち上げをご支援した際、ローンチ後わずか6ヶ月で約20万人の新規顧客を獲得するという大きな成功を収めました。この成功の裏には、業界の”当たり前”に対する「NO」がありました。

当時、白髪ケア商品の訴求は「悩み」や「コンプレックス」を煽るネガティブなものが効果的、というのが定説でした。しかし、ターゲット顧客の「本音」に深く耳を傾けると、そのネガティブな訴求自体に嫌悪感を抱いていることがわかったのです。彼女たちの隠された本音は「ポジティブな気持ちで悩みを解決したい」でした。

私たちは、「悩みを心地よく解決し、ポジティブな未来を手に入れる」という全く新しいメッセージを軸に、すべてのコミュニケーションを一貫させました。結果、市場から熱狂的に受け入れられたのです。

あなたのリールは、ユーザーが抱えるどんな「不(不満・不安・不便)」を解消し、どんな「ポジティブな未来」を約束していますか?フォローとは、その未来への期待の表れなのです。

明日からチームで試せる、戦略を見直すための3つの問い

思考の転換は、具体的なアクションから始まります。いきなり動画の作り方を変える必要はありません。まずは、あなたのチームで本質的な対話をすることから始めてみてはいかがでしょうか。

例えば、AIツールを活用すれば、今あなたのアカウントに「いいね」や「保存」といったポジティブな反応を示してくれている人が、他にどんな投稿に興味を持っているのかをデータで分析できます。そこに、あなたのブランドが次に語るべき物語のヒントが隠されているかもしれません。

  • 私たちのリールが本当に語りかけるべき「3つの顧客(使う人・広める人・仕入れる人)」は、具体的に誰だろうか?
  • その顧客が、私たちの商品を通じて手に入れたい「ポジティブな未来」とは、どんな感情や体験だろうか?
  • その未来を伝えるために、次のリールでどんな「小さな物語」を語ることができるだろうか?

あなたのブランドが持つ「熱い想い」を、届けるべき人に届けるために

リールはバズるのにフォローされない。その根本的な原因は、テクニックの問題ではありません。ブランドが本来持っている「この商品で世の中を良くしたい」という熱い想いや「ストーリー」という最強の武器を、誰に、どのように届けるかという戦略の視点が欠けているだけなのです。

私たちは、大手代理店が相手にしないような規模の企業様であっても、その情熱に光を当て、ビジネスの力に変える「かけこみ寺」のような存在でありたい、という想いで創業しました。

もし、この記事を読んで、自社のSNS戦略をもう一度深く見つめ直したいと感じたら。あるいは、思考を整理するための客観的な視点が必要だと感じたら。ぜひ一度、私たちの無料相談をご活用ください。

戦術の前に、まずは戦略の視点を変えることから。私たちは、あなたのブランドの価値を信じ、共に未来を創る伴走者です。

モヤモヤ悩んでないで、まずはお気軽にご相談下さい。

「今のままではうまくいかない。。」「なんとかしたいけどどうしたらいいかわからない」等お気軽にご相談下さい。
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