「毎日ストーリーズを更新しているのに、ECサイトの売上に全く繋がらない」 「想いを込めて作ったお知らせも、誰にも届いていない気がする…」
もしあなたが今、そんな孤独を感じているのなら。その原因は、あなたの努力不足ではありません。ストーリーズという”戦う場所”のルールを、少しだけ誤解しているだけなのかもしれません。
過去、私たちも成果の出ない施策に疲弊し、素晴らしい商品と情熱を持つクライアントを救えなかった痛恨の経験があります。だからこそ、同じ苦しみを誰にも味わってほしくない。その一心で、この記事を書いています。
この記事を読めば、なぜあなたの投稿が見過ごされてしまうのかが分かり、ユーザーの心を掴んで売上を育てるための具体的なヒントが得られるはずです。
ストーリーズが「お知らせ掲示板」に？多くの担当者が陥る2つの罠
なぜ、多くの化粧品ブランドがストーriesからのEC誘導でつまずいてしまうのでしょうか。それは、多くの企業が陥りがちな、いくつかの「思考の罠」があるからです。
罠1：一方的な「お知らせ」を連投している
新商品、セール情報、イベント告知。これらは企業が「伝えたいこと」ですが、ユーザーが「知りたいこと」とイコールではありません。一方的な発信だけのストーリーズは、駅の掲示板と同じ。自分に関係のない情報は、ただの風景として指でスワイプされてしまいます。
罠2：「買って！」が透けて見える広告コンテンツ
作り込まれた美しいグラフィックや動画は、ストーリーズ特有の「リアルタイム感」の中では浮いてしまいがちです。ユーザーは、友達の日常を覗く感覚でストーリーズを見ています。コンテンツが「広告」と認識された瞬間に、タップされることなくスキップされてしまうのです。
成功の鍵は「売らない」こと？ストーリーズの役割を再定義する
では、どうすればユーザーの心を動かし、売上に繋げられるのでしょうか。 答えは、ストーリーズの役割を「ECサイトへ送客する場」から「『欲しい』という感情を育てる場」へと再定義することにあります。
ゴールはEC送客ではなく「共感」を育てること
私たちのマーケティングの定義は「『欲しい』という感情の創造」です。ストーリーズの真のゴールは、リンクスタンプをタップさせることではありません。ブランドの世界観に触れ、開発者の想いを知り、他のユーザーの熱狂を目にすることで、「このブランド、なんだか好きかも」という共感のタネを育てること。それが本質的な役割だと考えています。
売上200%増を達成したシャンプーブランドの事例
事実、私たちが支援したあるシャンプーブランドでは、この「世界観の構築」と「UGCの誘発」を徹底しました。結果、Instagramアカウントは当初の約4,500人から10万人以上のフォロワーへと成長。それに伴い、ブランド全体の売上も前年比200%超えを達成したのです。リンクをタップしてもらうのは、そのずっと後でいいのです。
顧客の「買わない理由」にこそ、売上アップのヒントが隠されている
もう一つ、D2Cヘアケアブランドを支援した際、ローンチ後わずか6ヶ月で約20万人の新規購入者を獲得した成功事例があります。この成功の裏には、顧客インサイトの発見がありました。
不安を煽るより「理想の未来」を見せる
顧客へのヒアリングを重ねる中で見えてきたのは、彼女たちが求めているのは「コンプレックスを刺激されること」ではなく、「悩みを心地よく解決し、ポジティブな未来を手に入れること」だという隠された本音でした。
これをストーriesに応用してみましょう。 「シミ、気になりませんか？」と不安を煽るのではなく、「このファンデを塗って友人に褒められた今日の私」というような、ポジティブな未来を見せる。ユーザーが本当に見たいのは、商品の機能説明ではなく、その商品を手に入れたことで得られる「理想の自分」の姿なのです。
明日から実践できる「ファンを育てる」3つの問い
ECへの誘導という高いハードルは一旦忘れ、まずはユーザーとの関係性を築くための小さな一歩から始めてみませんか？明日からあなたのチームで試せる「問い」を3つご紹介します。
- 私たちのストーリーズは、企業からの「お知らせ」になっていないだろうか？
- ユーザーがブランドに「共感」するのは商品の機能か、それとも裏側のストーリーか？
- ECサイトに飛ばす前に、私たちはユーザーにどんな「感情」を届けたいだろうか？
いきなり動画を作るのが難しいなら、AIツール（Vrewなど）を使い、既存のブログ記事から「雨の日のメイク直し術」といったお役立ち動画のシナリオを5分で作成してみる、といった方法も有効です。
戦略の「視点」を変え、あなたのブランドの情熱をビジネスの力に
この記事でお伝えしたかった最も重要なメッセージ。それは、ストーリーズは「ECに飛ばす」場所ではなく、「ブランドとユーザーの心がつながる」コミュニケーションの場所だということです。
私たちファーストテンプルは、「この商品で世の中を良くしたい」という作り手の「熱い思い」が、正しく消費者に届く世界を創ることを使命としています。
もし、この記事を読んで、自社のストーリーズ戦略を「目的」から見つめ直したいと感じたら。あるいは、ユーザーの「共感」を生むコンテンツの切り口について、客観的な視点が必要だと感じたら。
ぜひ一度、私たちの無料相談をご活用ください。私たちは、大手代理店には真似のできない、あなたのブランドの熱量に寄り添う「かけこみ寺」であり、成功まで共に走り抜く伴走者です。
