「フォロワー数の多いインフルエンサーに高額な費用を払ってPRを依頼したのに、全く売上に繋がらない…」
「マイクロインフルエンサーへのギフティングを続けているけれど、手応えが全くない…」
もしあなたが今、インフルエンサーマーケティングに対して、このような徒労感や不信感を抱き、「もう、この施策はやめようか」と立ち止まっているのであれば、この記事を閉じる前にもう少しだけお付き合いください。
その成果の出ない状況は、あなたの努力不足が原因なのではなく、そもそも戦うための「モノサシ」を間違えているからかもしれません。
こんにちは。私たちファーストテンプルは、コスメメーカーに特化したWebマーケティングを支援する会社です。 私たちの原点には、過去に救えなかったクライアントへの痛恨の経験があります。「情熱ある製品が、間違ったマーケティングで埋もれていく姿をもう見たくない」という強い想いが、私たちのすべての事業の根幹にあります。 本記事では、多くの担当者がつまずくポイントと、私たちが数々の実績を通じて見出した「視点の転換」についてお話しします。
インフルエンサーマーケティングが失敗する2つの典型パターン
「インフルエンサー施策は意味がない」と感じてしまう背景には、多くの企業が知らず知らずのうちに陥ってしまう、構造的な問題が存在します。それは、資本力のある大手と同じ土俵で戦う「差別化なき消耗戦」に他なりません。
パターン1:「フォロワー数至上主義」という幻想
最も陥りやすいのが、「フォロワー数が多いほど影響力が高い」という思い込みです。しかし、その数字の裏側を正しく見ていかなければ、貴重な予算を無駄にすることになりかねません。
- アクティブではないフォロワー:フォロワーが多くても、そのほとんどが休眠アカウントだったり、投稿に全く反応していなかったりするケースは少なくありません。
- ターゲットとのズレ:御社のターゲット層(例えば、30代の働く女性)と、インフルエンサーのフォロワー層(例えば、10代の学生が中心)が全く異なっていては、どんなに素晴らしい投稿も響かないのは当然です。
表面的なフォロワー数だけを信じると、一見影響力がありそうに見えても、実際には誰にもメッセージが届いていないという結果を招きます。
パターン2:「とりあえず配るだけ」のギフティング施策の限界
「それなら、コストを抑えられるマイクロインフルエンサーに商品をたくさん配ろう」という施策も、一見すると効率的に思えます。しかし、これもまた大きな落とし穴があります。
ブランドへの深い理解や共感がないまま、ただ「商品をもらったから」という理由で行われる投稿は、熱量のない、どこかで見たような当たり障りのないコンテンツになりがちです。
こうした投稿は、本当の意味でのUGC(ユーザー生成コンテンツ)とは言えず、消費者の心を動かす「リアルな共感」を生み出しません。結果として、ただ商品を配って終わり、何の資産も残らないという状況に陥ってしまうのです。
視点を変えれば突破口は見える。100億円ブランドを育てた2つの思考法
では、どうすればこの消耗戦から抜け出せるのでしょうか。私たちが、数々の失敗と成功の中から導き出した答えは、非常にシンプルです。それは、「モノサシ」を変えること。ここでは、私たちが実際にブランドを大きく成長させてきた、実績に裏付けされた2つの思考法をご紹介します。
思考法1:インフルエンサーの「本当の顧客=フォロワーの質」を見抜く
私たちは過去に、あるドラッグストアコスメブランドを3年で売上100億円規模に成長させるご支援をしました。この成功の鍵は、業界の常識を疑い、「本当の顧客は誰か?」を再定義したことにあります。
一般的に、商品の顧客は「消費者」です。しかし、ドラッグストアビジネスにおいて売上を左右する最重要顧客は、棚の決定権を持つ「流通バイヤー」でした。
この思考法は、インフルエンサーマーケティングにも全く同じことが言えます。インフルエンサーを起用する際の「本当の顧客」とは、インフルエンサー本人ではなく、その先にいる「フォロワー」です。
大切なのは、フォロワー数という曖昧な指標ではありません。AI分析ツールなどを活用して、フォロワーの属性(興味関心、アクティブ率、年齢層など)をデータで正確に把握すること。そして、自社のターゲット顧客と、インフルエンサーのフォロワー層が本当に一致しているかを見抜くことです。
私たちが提案するのは、「フォロワー数」という古いモノサシから、「ターゲット含有率」という新しいモノサシへの転換です。これにより、施策の費用対効果は劇的に改善されるでしょう。
思考法2:「PR投稿」ではなく「共感によるUGC」を生み出す関係作り
もう一つ、私たちがD2Cヘアケアブランドを支援し、ローンチ後わずか6ヶ月で約20万人の新規顧客獲得に成功した事例があります。当時、白髪ケア商品の訴求は「悩みを煽る」のが業界の常識でした。しかし、私たちは顧客の本音に耳を傾け、そのネガティブな訴求自体に顧客が嫌悪感を抱いていることを突き止めました。
そこで、常識とは真逆の「悩みを心地よく解決し、ポジティブな未来を手に入れる」というメッセージを軸に据えた結果、市場から熱狂的に受け入れられたのです。
これは、インフルエンサーとの向き合い方にも通じます。ただ商品を渡して「PR投稿」をお願いする関係では、本質的な熱量は生まれません。大切なのは、ブランドが持つ「開発ストーリー」や「熱い想い」に心から共感し、自らの言葉で熱く語ってくれる「共創パートナー」を見つけ出すことです。
表面的なPR投稿の数を増やすのではなく、たった一人でもいい、本質的なUGCを生み出してくれるパートナーとの関係を築くこと。それこそが、消費者の心を本当に動かす鍵となるのです。
明日からあなたのチームで試せる「インフルエンサー選定」の第一歩
ここまで読んで、思考の転換の重要性をご理解いただけたのではないでしょうか。ぜひ、あなたのチームで、明日から試せる「問い」に取り組んでみてください。
【実践ワーク】
現在起用している、あるいは検討しているインフルエンサーについて、以下の問いに対する答えをチームで書き出してみましょう。
- 私たちの「本当の顧客」と、この人のフォロワーはデータ上、どれくらい一致していますか?(可能であれば、AI分析ツールで客観的なデータを確認してみましょう)
- この人は、私たちのブランドが持つ「ストーリー」や「熱い想い」に本当に共感してくれているでしょうか?(過去の投稿やプロフィールから、その人の価値観や人柄を読み解いてみましょう)
- もし私たちが顧客なら、この人のどんな言葉で、どんな投稿なら「欲しい」という感情が生まれるでしょうか?(既存のブログ記事などを元に、AIツールなどを使い、その人らしい動画シナリオのドラフトを作成してみるのも有効です)
ブランドの熱い想いを届けるべき人に届けるために
インフルエンサー施策が「意味ない」のではありません。これまでのやり方が、今の時代の消費者に合わなくなってきているのです。
大切なのは、ブランドの価値を信じ、データという羅針盤を手に、熱い想いを共有できるパートナーを探すという「視点」の転換です。
私たちファーストテンプルは、まさにこの思想を形にしたサービスで、ブランドとファンの最適な出会いを創出します。
『Buzz Pulse +』:AI分析でフォロワーの質を徹底的に可視化し、貴社のブランドストーリーに共感する熱量の高いファン(マイクロインフルエンサー)との出会いを創出します。

『Creatorスカウト』:特定のペルソナに影響力を持つインフルエンサーをデータに基づいて探し出し、直接アプローチすることで、無駄のない効果的な施策を実現します。

私たちは、まだ世に出ていない素晴らしい商品を持つ企業が駆け込んでくる「かけこみ寺」のような存在でありたいと願っています。
もし、自社のインフルエンサー戦略を「数」から「質」へと転換したい、そのための客観的なデータ分析や戦略の壁打ち相手が必要だと感じたら。ぜひ一度、私たちの無料相談をご活用ください。私たちは、熱い想いを持つあなたのブランドの一番の伴走者です。