いいねより「保存」が重要。10万フォロワーでも売れない理由と、D2C化粧品ブランドが勝つための新常識

Uncategorized
この記事は約7分で読めます。

「インフルエンサーの投稿が、思ったより伸びなかった…」
「いいねの数も、売上への貢献も、期待にはるかに及ばない…」

もしあなたが今、このような結果に頭を抱えているのであれば、この記事はきっとお役に立てるはずです。貴重な予算と時間を投じたにも関わらず、手応えのない結果に、「一体、何が間違っていたのだろう」と自問自答されているかもしれません。

断言します。その原因は、起用したインフルエンサーの影響力不足でも、あなたの努力不足でもありません。戦うべき「場所」と「価値の伝え方」のピントが、ほんの少しズレているだけなのです。

実は、私たちも過去にクライアント様の貴重な資本をお預かりしながら、商品の明確な差別化ができないまま施策を繰り返し、撤退という苦い経験をさせてしまったことがあります。その時の無力感と申し訳ない気持ちは、今でも鮮明に覚えています。だからこそ、あなたに同じ轍を踏んでほしくないのです。

この記事では、多くの化粧品ブランドがインフルエンサーマーケティングでつまずく本質的な原因を解き明かし、明日から実践できる具体的な解決策までを、私たちの実体験に基づいてお伝えします。

多くの化粧品ブランドが陥る、インフルエンサー選定「2つの罠」

なぜ、熱意あるブランドが同じ失敗を繰り返してしまうのでしょうか。それは、業界に蔓延するいくつかの「思考のワナ」に、無意識のうちに囚われているからです。特に、潤沢な資本を持つ大手と同じ土俵で戦おうとすれば、その先には「差別化なき消耗戦」が待っています。

罠①:「フォロワー数=影響力」という幻想

インフルエンサーを選定する際、最も分かりやすい指標が「フォロワー数」です。しかし、この数字だけで影響力を判断するのは、非常に危険なワナと言えます。

考えてみてください。10万人のフォロワーの中に、あなたのブランドを本当に好きになってくれる人は何人いるでしょうか。そのアカウントは、日々アクティブに情報をチェックしている「生きたフォロワー」に支えられていますか。

フォロワー数は、あくまで「量」の指標です。その内訳、つまり「フォロワーの質」を見極めなければ、見せかけの数字に投資することになり、ザルで水をすくうような結果に終わってしまいます。

罠②:「投稿してもらえばOK」という丸投げの限界

「新商品なので、ギフティングで多くの人に配って認知を広げよう」。これも、よくある失敗パターンの一つです。ただ商品を送り、インフルエンサーに投稿を「丸投げ」するだけでは、ブランドの核心的な価値は決して伝わりません。

なぜなら、商品の裏側にある開発者の「熱い思い」や開発背景の「ストーリー」こそが、消費者の心を動かす最も強力な差別化要因だからです。その熱量が伝わらない投稿は、数多の情報の中に埋もれてしまうだけでなく、ブランドイメージと乖離し、かえって価値を毀損してしまうリスクすらあります。

視点を変えれば突破口は見える。売上100億を育てた「逆転の発想」

では、どうすればこの膠着状態を打開できるのでしょうか。答えは、施策の「視点」を変えることです。私たちが全く異なる市場で大きな成果を上げてきた、普遍的な2つの思考法をご紹介します。

思考法1:インフルエンサーではなく「フォロワー」を顧客と捉える

私たちは過去、あるドラッグストアコスメブランドを3年で売上100億円規模に成長させました。成功の鍵は、一般的な「消費者」だけでなく、棚の決定権を握る「流通バイヤー」を“本当の顧客”として再定義し、彼らに響く戦略を徹底したことでした。

これをインフルエンサー選定に応用します。本当に見るべきは「インフルエンサー自身」ではなく、その先にいる「フォロワー」です。

あなたのターゲット顧客は、普段どんなアカウントをフォローし、誰の言葉を信頼していますか?

そのインフルエンサーのフォロワーは、あなたのPRしたい商品ジャンル(コスメや美容)に強い興味を持っていますか?

現代では、AI分析ツールでフォロワーの属性、興味関心、アクティブ率といった「フォロワーの質」をデータで客観的に可視化できます。「フォロワー数」という曖昧な指標ではなく、「あなたのブランドのファン候補が、そこに何人いるか」というデータに基づいた戦略へと考え方をシフトすることが、成功への第一歩です。

思考法2:「いいね」より「保存したくなる体験」を設計する

別のD2Cヘアケアブランドでは、ローンチ後わずか6ヶ月で約20万人の新規顧客獲得に成功しました。当時、白髪ケア市場では「悩みを煽るネガティブな訴求」が常識でしたが、私たちは「ポジティブな気持ちで悩みを解決したい」という顧客の本音を発見し、訴求を180度転換させました。

インフルエンサーの投稿も、これと全く同じです。

「この新商品、すごく良いです!」といった単なる感想では、人の心は動きません。重要なのは、顧客がまだ気づいていない使い方やプロの視点を盛り込み、「この商品で、私の毎日はこんなに素敵に変わる」というポジティブな未来を想像させる“自分ごと化”できるコンテンツです。

「後で見返せるように保存しておこう」
「週末に真似してみたいから保存しよう」

ユーザーが思わず「保存」してしまうような価値ある情報を提供できているか。その数が、エンゲージメント、ひいては売上に直結していくのです。

(CTA挿入例)
もし、自社の商品に合った「フォロワーの質」の見極め方や、「保存されるコンテンツ」の具体的な作り方にご興味があれば、一度お話ししませんか。貴社の状況に合わせた、より具体的な戦略をご提案できます。
→ 無料相談で自社の課題を整理してみる

なぜ私たちが「戦い方」にこだわるのか

私たちがなぜ、こうした結論に至ったのか。それは、過去の痛みを伴う失敗と、それを乗り越えた成功体験に裏打ちされています。

私たちの原点は、「立ち上げ当時で広告代理店に相手にされない。けれど、商品は本当に良いものなんだ」という、熱い想いを持つ企業様を支えたいという想いです。

しかし創業当初、私たちは商品の差別化ポイントを見つけられないまま施策を繰り返し、クライアントの期待に応えられませんでした。限られた資本のクライアント様に、潤沢な資本を前提とした「当たり前のマーケティング」を提案し、大手との消耗戦に巻き込み、撤退に追い込んでしまった痛恨の経験があります。

この「申し訳ない」という気持ちが、私たちの哲学の礎となりました。「資本効率を最大化する戦略こそが正義」であり、そのためには「戦う前に、勝てる場所を見つける」ことが不可欠だと学んだのです。前述の成功事例は、まさにこの哲学を実践した結果です。

明日から試せる「インフルエンサー戦略」見直しの第一歩

私たちの考え方に少しでも共感いただけたなら、ぜひチームで試せる、具体的でハードルの低いアクションから始めてみませんか。

例えば、インフルエンサーに高額な動画制作を依頼する前に、まずはお客様の声やブログ記事を元に、AIツール(Vrewなど)で動画のシナリオを5分で作成してみるのも良いでしょう。どんなメッセージが響くのか、仮説を立ててチームで議論するだけでも、次の一手は大きく変わるはずです。

チームで挑戦する3つの質問

  • 私たちが起用すべきインフルエンサーの「フォロワー」は、どんな人で、何に悩み、何に熱中していますか?
  • その人たちが、思わず「保存」してしまう投稿は、どんな内容ですか?(使用シーン、How to、ビフォーアフターなど)
  • その内容を、最もリアルな言葉で語れるのは、フォロワー数に関わらず誰だと思いますか?

あなたの「熱い思い」を、届けるべき人に届けるために

インフルエンサーマーケティングの成否を分けるのは、フォロワー数という戦術ではありません。「誰に、何を、どう伝えるか」という戦略の解像度です。

素晴らしい製品の裏側には、必ず開発者の「熱い思い」や「ストーリー」があります。それこそが、人の心を動かす最も強力なコンテンツです。私たちは、そのかけがえのない情熱が、見せかけの数字に惑わされることなく、本当に届くべき人の心にまっすぐ届くためのお手伝いをしたいと心から願っています。

この記事を読んで、自社のインフルエンサー戦略をもう一度深く見つめ直したい。あるいは、データに基づいた客観的な視点で、思考を整理するための壁打ち相手が必要だと感じたら。ぜひ一度、私たちの無料相談をご活用ください。私たちは、あなたのブランドの価値を最大化するための「伴走パートナー」です。

モヤモヤ悩んでないで、まずはお気軽にご相談下さい。

「今のままではうまくいかない。。」「なんとかしたいけどどうしたらいいかわからない」等お気軽にご相談下さい。
無料相談したい内容をご記載の上ご連絡を下さい。担当者より2〜3営業日以内に返答致します。まずは一度お話を聞かせて下さい。

Uncategorized
シェアする
ファーストテンプル代表をフォローする
タイトルとURLをコピーしました